平成19年4月7日(土) 午後6時開演
4月のぱんとまいむ寄席は、川の家河太朗と竜宮亭無眠の二人会。
濃い、濃い〜、上方落語会となりました。
変わったネタが大好きな河太朗との二人会なので、「二人で珍品特集にしましょうか!」と
言ったものの、やはりお客さんに気の毒だから・・・というわけで、「じゃぁ、普通の落語会で」と
なったのですが・・・蓋を開けてみれば、普通にやっても珍品集。「いらち俥」はともかくも、
その他のネタはあまり聞く機会のない落語ばかりとなってしまいました(笑)
「戒名書き」 | 川の家河太朗 |
「鶴満寺」 | 竜宮亭無眠 |
仲入り | |
「いらち俥」 | 竜宮亭無眠 |
「胴乱の幸助」 | 川の家河太朗 |
開口一番は河太朗の「戒名書き」。これは米朝師匠が、「ぶらりしゃらり」「悟り坊主」と合わせて、 「天王寺三題」と称して演じられておられるぐらい。しかも、米朝師匠ご自身も演じられるところを ほとんど見た事がないという逸品です。 三題で一席っていうぐらいですから、いわゆる小噺になるのでしょうが、どれをとっても 本当によくできています。マクラと合わせて、しっかりとした一席に仕上がってます。 もののついでですから、そのうち、あとの2席もやってもらいましょう! (ちなみに、「ぶらりしゃらり」は無眠が、「悟り坊主」は河太朗が、 過去にやった事がある。やっぱ変だ、この二人・・・・・・) |
「禁酒関所」「川柳は心の憂さの吹きだまり」に続き、3ヶ月連続となる酒ネタは 「鶴満寺」。現在では、桂枝雀一門の桂雀々師匠しかおやりになりません。 船場のある旦那さんが芸者や舞妓、太鼓持ちなどの遊び相手を連れて、 鶴満寺へ花見に行く、というところから始まるこの噺は季節もぴったりです。 |
休憩後は無眠の「いらち俥」 あまりにひどい写真しかなかったので、写真は割愛です。使われている写真もたいがいな写真ですが、 それでも掲載されているのに、「いらち俥」は写真を割愛・・・という事は・・・ 本当にひどい写真しかなかったということで・・・ このネタは常時動いているので、かなり体力を消耗するネタです・・・が、 体力をそんなに消耗するコツがあるのでしょうが、なかなか体得できません。 この日も汗ぐっしょりの高座となりました。 汗が出るのは、ひま○が原因という話もありますが・・・ |
トリは河太朗の「胴乱の幸助」。決して珍しい部類に入るネタではありませんが、 やはり聴ける機会は少ないですね〜。浄瑠璃が出てくる噺ですので、 ちょっととっつきにくい所があるため、わかりやすく話を進めていく必要があります。 浄瑠璃と言えば、人形浄瑠璃を思い出されるかもしれませんが、人形が出てこない 流派も多く、これに出てくる浄瑠璃なぞはまさにそれですね。 |