平成17年9月19日(月・祝) 午後2時開演

夏ともそろそろお別れを告げようとするこの時季に、「楽で落語を聴く会」ではスペシャルバージョンの番組!
落語あり!怪談あり!大喜利あり!の三部構成盛り沢山!

まず第一部は寝床の会さんの落語3題を一挙に公開!
そして第二部は夢輔・無眠による「怪談 真景累ヶ淵」の変則リレー
第三部は寝床の会オールスターズによる爆笑大喜利!
さすがにこれだけの番組ですと、時間も長かったですが、息もつかせぬ内容でした!

今回のレポートはお食事処『楽』の紹介も織り交ぜてお送りします。

十徳 隣乃玄張(寝床の会)
めざせ甲子園 南遊亭栄歌
打飼盗人 切磋亭琢磨(寝床の会)
仲入り
真景累ヶ淵〜豊志賀の死 若鯱亭夢輔
真景累ヶ淵〜宗悦殺し 竜宮亭無眠
爆笑大喜利 寝床の会オールスターズ
(敬称略)


※フラッシュを使用せずに撮影しましたので、画質はかなり荒くなっております。ご了承ください。

お食事処『楽』の外観です。
改めて見ると、意外と地味かも・・・
でも、一歩中へ入ると、そこはもう落語ワールド!


お店の東側にある、楽の案内図にもある
黄色い看板です。名古屋駅方面から
来られる方はこの看板を目印にしてね♪
西側の目印、「コメダ珈琲店」
名古屋で「コメダ珈琲店」というと、広い駐車場のある
大型喫茶店・・・というイメージがありますが、
老舗の店舗にはこんな小じんまりとした店も
あるようですね。歩いて1〜2分ですので、
開場までの時間潰しにもどうぞ♪




お店の各部屋には、落語に登場する
太夫さん(花魁)の名前が付けられています。
どの噺に登場する太夫さんか、おわかりですか?
(回答は一番下に)
部屋の入り口の上には、「REIKOのサロン」のREIKOさんが
書かれたメンバーたちの絵がかかってます。
この絵は「REIKOのサロン」の中で見ることができますよ。
そして、楽で公演された噺家さん・芸人さんの
色紙やら千社札が!もう、落語一色!!!


お客様をお出迎えの、寝床の会の欠多利さんと栄歌さん。
栄歌さんは楽語の会のメンバーでもあるので
いつもなら呼び捨てで書いてますが、
今回は寝床の会のメンバーとしての参加ですので
「さん」付けにしておきましょう。
まぁ、どっちゃでもええんですが・・・(笑)
出番前に緊張・・・・・・しているのかどうか
よくわからない顔の玄張さん。


さぁ、いよいよ開演です!
トップバッターは寝床の会さんの若手、
隣乃玄張(となりのげんちゃん)さんの「十徳」
「私の母親は中国出身で・・・」
自己紹介を交えてのマクラです。
十徳とは、前から見ると羽織、後から見ると衣のような
着物。ナイフのことではありません。
茶道の世界では「十徳羽織」と言うそうで、
「じっとく」と発音いたします。

2番手は南遊亭栄歌さんの
「めざせ甲子園」
現代のお噺です。
笑福亭仁智さんの作品で、
「大安売り」という相撲取りの噺の
野球版のようなお噺です。

3番手は寝床の会会長である
切磋亭琢磨さんです。
さすがに威風堂々とした舞台ですね。
ネタは「打飼盗人」
あまり聴きなれないネタかもしれませんが、
上方では意外とポピュラーです。
「打飼」とは木綿製の腹巻袋の事で、
お金や貴重品を入れて身に付けるものです。

仲入り後は、若鯱亭夢輔の
「真景累ヶ淵 〜豊志賀の死」です。
怪談にもかかわらず、前半は笑うところが
ふんだんにあります。「怪談」という事で
腹をくくってたお客さんも拍子抜け???
ところが後半は豊志賀の女の情念がむき出しに
なっていき、新吉を苦しめます。
顔半面にデキモノが拡がった豊志賀の表情です。
なんとなく、デキモノが見えてくる気がしませんか?
この写真、夢さんは嫌がるだろうなぁ♪
でも公開しちゃうもんねぇ♪

続いて竜宮亭無眠の
「真景累ヶ淵 〜宗悦殺し」
スター○ォーズ風に言うと、「豊志賀の死」が
エピソード3なら、この「宗悦殺し」はエピソード1。
敢えて順番を逆転させた変則リレーです。
ちなみに、「真景累ヶ淵」は知っているだけでも
エピソード8まであり、全編を通すと10時間以上・・・
とも言われている、壮大なスケールのお噺です。
いやぁ〜、自分で見ても「キモッ!」と思った写真です。
しかしながらイメージはドンピシャ!さらに効果音も
相まって、お客様の気持ちを逆なでしていき、
宗悦の世界へと引きずり込みます。
実はこの日、栄歌さんがわざわざ銅鑼(ドラ)を持って
きてくださいました。「ボ〜〜〜ン」というお寺の鐘に使う
銅鑼だけは生銅鑼(?)でした。
この演出に、栄歌さん・玄張さん・砂九・かね平、
そしてその他の方々にも貴重なご意見をいただき、
多くの方の協力を得て実現いたしました!
みんな〜、ありがとう!!!

がらり雰囲気は変わって、寝床の会オールスターズの
面々による爆笑大喜利。怪談による縁起の悪さ・後味の悪さを
吹き飛ばすために、こういう趣向はよく行われます。
最初のお遊びは「たぬきの桃太郎」
「た」の字を抜いて、桃太郎のお話を順番に
語っていきます。「た」の字が出たとたんに、
ピコピコハンマーがうなりをあげる!!! ピコッ!!!
左からにうぎに家衆朝さん・切磋亭琢磨さん・
噴駄埋亭欠多利さん・隣乃玄張さん、
そして南遊亭栄歌さん。
お遊びは「謎かけ」。お客様からいただいた
お題は「愛・地球博」「小泉流刺客」「さんま」の
3題でした。この後、「楽の数え唄」で賑々しく
お開きです。寝床の会の皆様、本当に
ありがとうございました!!!

この後は希望者による特製弁当のお時間です。
演者やスタッフによるコンパニオンが
お客様を接待いたします。色気ないな〜(笑)

お一人様2,000円で、ドリンク1杯付きです。
この時間をとっても楽しみにしておられる
お客さんも!落語談義から昔話まで、
色んな話をしながらのお食事は楽しいもの!
まぁ、中にはお酒をついでもらい歩くのが
目的のメンバーもいますが・・・
ここでは名前を伏せておきましょう。
誰のことか知りたい方は、ぜひ
「楽で落語を聴く会」へ!!!

コンパニオンが終われば、打ち上げの時間。
懇意にさせていただいているお客様も一緒に
なっての大騒ぎ!この日はお店が休みで
他のお客様がいらっしゃらない時でよかった・・・
あんたら、明日、仕事だっせぇ
わかってんのかいな・・・

お知らせ!!!

この日の様子が東海テレビさんで紹介される予定になっています。
10月10日(月) 午後9時54分からの「イイこと!」という3分ぐらいの番組です。
皆様、月9の後はチャンネルはそのままに!!!
※一部、10月24日と告知いたしましたが、その後、10日に繰り上がりとなりました。
 ご了承の上、お間違いのないようにして下さい。

次回は12月23日(祝)午後2時開演です


※「幾代」・・・幾代餅 「高尾」・・・紺屋高尾 「千早」・・・千早振る 「浦里」・・・明烏