平成19年1月4日(木)
午前の部:11時〜
午後の部:2時〜

岐阜県美濃加茂市にある「日本昭和村」の芝居小屋「昭和座」での公演です。
楽語の会としては今年の「落語初め」となりました。
この日がお仕事始めという方も少なくないにも関わらず、
日本昭和村は多くの人出で賑わいました。
もちろん、昭和座も大入りです!お客様の中にも和服の方がチラチラ
お見えになるのが、また正月らしいですね!

午前の部
「ふぐ鍋」 竜宮亭無眠
「池田屋騒動」 若鯱亭夢輔
「親の顔」 鳩吹亭小寿慶
「けんげしゃ茶屋」 川の家河太朗
午後の部
「ストレスの海」 若鯱亭夢輔
「親の顔」 鳩吹亭小寿慶
「時うどん」 竜宮亭無眠
「一文笛」 川の家河太朗

楽語の会開口一番は、リーダー無眠が相務めます。
季節らしく「ふぐ鍋」の一席でお付き合い。
それにしても、後の「賀正」の垂れ幕がスゴイ!
金屏風はなくてもいいって感じですね(笑)

2席目は夢輔が「池田屋騒動」をタップリと聴かせました。
もちろん、季節に関わらずなんですが・・・なんとなく年末年始というのは
歴史物が似合いますね。なんででしょう。年末は忠臣蔵の季節、年始は大河ドラマが
始まったりするからでしょうか。

3番手は小寿慶。日本昭和村がある美濃加茂市(みのかもし)のとなり、
可児市(かにし)の在住なので、日本昭和村は庭みたいなものです。
日本昭和村では、昭和座だけではなく山之上商店という小さな商店でも
頻繁に宇ん鵲と公演を行ってます。
演し物は「親の顔」。ちょっと失敗してしまったのが残念ですが、この笑顔、いいですね〜

午前の部のトリは河太朗です。年末年始のネタ、「けんげしゃ茶屋」という大ネタです。
「けんげしゃ」というのは、「げんかつぎ」の事。とかく「げん」とか「縁起」を気にする人の
事を指します。会社へ行くのは必ずこの道を通り、悪い事があったら道を替えるとか、
パンツは必ず右足からはかないと気持ちが悪いとか、そういった方っていらっしゃいますよね。
その強烈な者・・・と思っていただければ間違いありません。昔はそんな方が多かったようです。
このネタ、あまり演じ手がおりません。プロでも桂米朝師匠ぐらいでしょうか。
珍しいネタがなぜ珍しいのか、それぞれに理由があります。
このネタも大変な技量が必要です。うっかりすると「何が面白かったの?」って事に
なるので、河太朗も丁寧に丁寧にネタを運びます。
そんな珍しいネタを見れた人は、今年は縁起がいい???

午後の部の開口一番は夢輔で、お得意の「ストレスの海」です。春風亭昇太師匠の作です。
現代社会には多くのストレスがある。そしてまた、そのストレスの発散方法も、人により様々。
そんな現代を風刺したネタです。小品ですが、お得意のマクラをたっぷり振っての熱演でした。

小寿慶の「親の顔」は午前の部失敗をしてしまった、そのリベンジです。
出演前に何度も何度もネタを繰り直しての高座は大成功!大受けでした!
この人、今年は大きく変わるんじゃないかと目されています。
がんばれ!小寿慶!!!

3番手は無眠で、ネタはこれも季節らしく「時うどん」です。
「時そば」という有名なネタがありますが、その上方バージョンで、
大阪になるとうどんになります。上方には「そば」が出てくるネタって
無いんですよね〜。全部、うどんです。「時うどん」「風うどん」「親子酒」等々・・・
逆に江戸はほとんどが「そば」です。「時そば」「そば清」「疝気の虫」「そばの殿様」等々・・・
別に季節があるわけじゃあないですが、やっぱりあったかいうどんとなると、寒い季節に
聴きたいものですね。なんでもいいけど、この人、最近、アクションがどんどん大きくなってるような・・・
アクションが小さい時は自信がない時です(笑)

午後の部のトリも河太朗で「一文笛」です。爆笑ネタももちろん楽しいですが、
「いい話」があるのもホントに落語のいいところですよね。
しっとりと聴かせてくれました。この日は、ネタと演者の都合上、「河太朗デー」になりました。

次回は未定です
※予定決まり次第、「スケジュール」に記載いたします。