平成17年8月14日(日)
昼の部:午後3時〜
夜の部:午後7時〜

末廣寄席は知多半島の中心都市、常滑の隣の半田で行われました。
「半田大衆演芸くらぶ」と「楽語の会」の共催です。盆の最中にもかかわらず、昼・夜合わせて
延べ90人以上のお客様にお集まりくださいました。ありがとうございました!
※一部の告知において、「第三回末廣寄席」としておりました。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。

昼の部
オカリナ演奏   小池 吉川 水口
落語「松竹梅」 茶漬亭きのこ
落語「饅頭こわい」 浪漫亭砂九
仲入り
落語「ぜんざい公社」 槍田家志ょ朝
マジック 神谷義見
落語「皿屋敷」 竜宮亭無眠
夜の部
落語「骨つり」 川の家河太朗
朗読「耳なし芳一」 奈胡家ういろ
落語「もう半分」 槍田家志ょ朝
会場は100年以上の歴史がある、
「料理旅館 春扇楼 末廣」の2階宴会場で
行われました。
思わぬところに階段があったり段差があったりと、
古き良き時代の凝った造りの旅館です。
壁にかかげてあった時計の横には
「新築記念 大正拾四年拾二月」と
書いてありましたが、本当は改築記念なんだそうです。
この時計、なんと現役で動いておりました!
当時はかなりの高価な時計だったのでしょうね。
今では別の意味で高価なんでしょう。


うちわがプログラムになっています!
上の画像をクリックしてみてください。
プログラムの拡大写真が表示されます。
お目の不自由な方のための点字プログラムです。


「末廣寄席おかきセット」に「幾代餅」です
(落語に出てくる本物の幾代餅ではありません(^^;))
会場で販売されました。
昼の部は「シーエーテイーブイ愛知株式会社(CAC)」さん、
夜の部は美浜ニューテレビさんの取材が入りました。
神妙な顔でインタビューを受ける砂九。
メディア好きの彼の心中は大喜び(笑)


旅館にはなんと大太鼓と締太鼓がありました。
一番太鼓・二番太鼓・仲入り太鼓・シャギリ
追い出しは砂九と無眠でやることになりました。
二番太鼓を入れる砂九と無眠。
「やっぱり生はええなぁ!」
って・・・大太鼓は余裕があってええな(−−;


開演前に挨拶代わりの、おかきセットと幾代餅の宣伝! さあいよいよ昼の部の開演です。
およそ50人のお客様が来られました。
まだこの段階では空席もちらほらですが、
この後も続々お客様はお見えになりました。


トップバッターは、小池さん・吉川さん・水口さんの
オカリナ演奏です。おなじみの演歌や歌謡曲も
まじえてほのぼのとしたスタートとなりました。
続きましては、地元・半田で学校の先生をされている
茶漬亭きのこさんの落語「松竹梅」です。
学生の頃には落語研究会に所属されていたそうです。
学生の頃に戻ったような、明るい落語でした!


仲トリは怪談特集第一弾、砂九の
落語「饅頭こわい」です。
オチは有名なお噺ですが、ストーリーの
展開する様は、あまり知られていません。
はしょっても30分の大ネタです。
(フルコースでは45分ぐらいかかります)


仲入り後は玉すだれの予定だったのですが、
残念ながら休演となりました。
急遽、志ょ朝が舞台に!
ネタは落語「ぜんざい公社」です。


お次はマジックです。神谷義見さんの息子さん?
中々の男前です!大ネタの披露はありませんでしたが、
次から次へとソツなくリズミカルにこなしていきます。
いよいよお父さんの登場です!
慣れたおしゃべりで、会場も大盛り上がり!


いよいよ昼の部のラストは怪談特集第二弾、
無眠の「皿屋敷」
お客様が力を入れて見てくださると、
自然と演者も力が入ります。
力のこもった舞台に、大汗!終われば着物の色が
変わってて、タビまでしめっぽくなってました。
(註:冷や汗・あぶら汗ではございません)


約1時間30分の休憩ののち、夜の部の開演です。
夜の部はまるっきり怪談特集となりました。
開口一番は河太朗の「骨つり」
普通ならトリネタなのですが、
開口一番でもお客さんをズンズンと
怪談の世界にひきづりこみます。
これも会場のシチュエーションのおかげ?


河太朗が終わった後、ドンッ!と、照明が落とされました。
いやがおうにも雰囲気は盛り上がります。
写真も夜景モードでやっと撮れました。
奈胡家ういろさんの演し物は朗読「耳なし芳一」です。
45分にも渡る大熱弁!随所に入る効果音も抜群!
お客様からの「よかったよ〜!ひきこまれた!」
なんて声も聞かれました。


待ってました!大トリは中心となってこの落語会を
企画・準備してまいりました志ょ朝の登場です。
演し物は落語「もう半分」
代表的な怪談噺です。
おどろおどろしいその世界に、
お客様もいつしかその世界へ・・・


次回はおおむね半年後に・・・あるかも