平成18年5月3日(祝) 午前10時開演

好評だった昨年に続き、今年も行われましたマラソン落語会(去年の様子はこちらです)。
6時間の耐久・・・誰が耐久って、演者ではなくお客さん!
ところが終演間近になって延長のご要望!結局、6時間45分という長丁場!休憩無しの全16席!
約100名のお客様が来られ、最初から最後までご覧いただいたお客様もかなりいらっしゃると伺ってます。
ご住職ご夫妻にはとても喜んでいただき、またぜひ来年も!というお話をいただいてます。
来年の5月までにはぜひぜひ体力を付けて、またご来場ください!

「煮売屋」 浪漫亭砂九
「権助魚」 若鯱亭夢輔
「寿限無」 六番町うなぎ
「冷蔵庫哀詩」 竜宮亭無眠
「お血脈」 津島家寿限虫
「江戸の夢」 お好味家喜楽
「へっつい盗人」 隣乃玄張
「御神酒徳利」 粗忽家勘々
「遺言」 立の家猿之助
「転宅」 鳩吹亭小寿慶
「ちりとてちん」 南遊亭栄歌
「仔猫」 川の家河太朗
「つる」 粗忽家勘々
「秘伝書」 隣乃玄張
「猫の皿」 六番町うなぎ
「くっしゃみ講釈」 浪漫亭砂九
(敬称略)

※フラッシュを使用せずに撮影しましたので、画質はかなり荒くなっております。ご了承ください。

会場の瑞泉寺(ずいせんじ)です。
開演前にバタバタと準備をしています。
さぁて、どうなることやら・・・長い一日になりそうです。
開口一番はもちろんこの人、砂九です。
「東の旅」の中から「煮売屋」です。


舞台そでで出番を待つうなぎ(右)と出囃子係の喜楽 2番手は夢輔の「権助魚」
権助の何とも言えないキャラクターにお客さんも大満足。
まだまだ元気です(笑)


3番手はうなぎの「寿限無」
開口一番が定番の「寿限無」が3番手って・・・
4番手は無眠の「冷蔵庫哀詩」
桂小春団冶師匠作の新作です。
冷蔵庫の中のメロドラマ?


この落語会の仕掛人のうちの一人、
恒川さんこと「津島家寿限虫」さん
これで「じゅげむ」と読みます。手塚治虫と同じ
要領ですね。地元、津島の人気者。ケーブルTVにも
再三、出演されてますが、落語のほうはというと
20年以上ぶり・・・とは思えないほどの
出来栄えに津島のお客さんも大喜び!
ネタは「お血脈」です。落語の最中に弁当が
届くというハプニングさえも笑いに替わってました!
6番手は喜楽の「江戸の夢」
ネタについての打ち合わせは全くありませんので
喜楽が「江戸の夢」を語りだした時には
裏方では「え?え?え?何?このネタ・・・
いつ、こんなの仕込んだの???」
びっくり仰天です。こういう落語会では
こんな驚きも楽しみのうちの一つです。


病名:人間福笑い
治療法:無し
対策:害虫駆除業者に依頼

後方でこっそりポーズを取っているスタッフの方も
この落語会の仕掛人のうちの一人。
かなりのチケットを売りさばいてくれました。
大阪からやってきた隣乃玄張さん(落語天狗の会)。
向かいのげんやん」というブログも開設されてます。
昨年に引き続きの出演で、ネタは「へっつい盗人」。
「玄やんは何やってるの?」「へっつい盗人だよ」
「え?え?へっつい幽霊じゃないの?へっつい盗人も
持ってるねんや・・・」喜楽同様、こちらも驚き。


福岡からわざわざ自腹で来られた粗忽家勘々さん
内浜落語会)。驚いたのは勘々さんを目当てに
来られたお客様がいらっしゃった事。昨年から
楽しみにしてくださってたんですね〜。
ネタは「御神酒徳利」をたっぷりと!

この靴の数をご覧下さい!もちろん一部です。
こんな、ちょっとした事が私たちにとって本当に
嬉しいんですよね〜。思わず写しちゃいました。


 
愛知県初登場の立の家猿之助さん。玄張さんと同じ
落語天狗の会
の所属です。平成18年度社会人落語
選手権優勝者!(選手権の様子はこちら
独特のマクラに会場はもちろん、舞台ソデも
大笑い!ご自分のキャラクターを存分に
生かした「遺言(小佐田定雄作)」も
存分に楽しませてもらいました。
さすがはチャンピオン!
えっと、何番手かな?・・・わかんなくなってきた(笑)
まぁいいや。猿之助さんの次は小寿慶です。
残念ながら写真がありません・・・というのも
このあたりにくるとスタッフもヘロヘロ・・・
ついつい写真を写すのを忘れておりました。
小寿慶さん、ごめんなさい。
ネタは「転宅」。50の手習いといいつつ
始めた落語も、すでに「手習い」の域を
越えています。途中、ちょっとしたハプニング
はあったものの、決して見劣りのしない
落語にお客様も納得!!!


続いては栄歌の「ちりとてちん」。この人の
十八番のうちの一つでもあるこのネタは
もちろん安定感抜群!定評のあるマクラから
スムーズにネタに入るあたりは、さすが
前チャンピオン!!!
続いて河太朗の「仔猫」です。アゴの辺りが白く
見えるのは無精ひげ。あまりに汚らしいので
小さい写真にしました(笑)
今回、唯一のハメモノが入ったネタ。
ドッカンドッカンと爆笑ネタが続いた後に
じっくりと聞かせてくれました。
もちろん落とし噺なので、受けるところでは
しっかりと受けていました。


既に5時間を越えたあたりの客席風景。
お客様の表情からは経過した時間は
感じられません。緊迫感が伝わりますね。
舞台&客席の緊迫感をよそに、落語談義中の出演者。
左から猿之助さん・うなぎ・無眠・寿限虫さんの4人。
これもまた楽し!


そでで舞台の様子を見守る勘々さん・無眠・栄歌
(左から)。客席からドカンドカンと笑い声が起こる度に
「なんだ?なんだ?」とそでに集まってきます。
「今年こそ絶対やろう!」と言って、去年に引き続き用意された
楽屋の麻雀セットには誰も見向きもしてませんでした。
やっぱりみんな落語が好きなんですね
2回目の登場の勘々さん。高座に2回上がったのは
砂九・勘々さん・玄張さん・うなぎの4人だけ。
2回出る権利の優先順位は「遠方の方から」。
なんちゅう基準じゃ・・・
「10分で降りてきます」と言って、本当に10分で
降りてきたネタは「つる」でした。


2番目に遠方の玄張さんはこれまた軽〜い「秘伝書」
横の写真しかないのは、「1回撮ったから、もうええやろ・・・」
この理由、よくわかりません(笑)
15番手(!)はうなぎの「猫の皿」
キャリアとしては決して長くない彼も
一日2席できるようになったのね〜
おっちゃんは嬉しいよ(ウルウル・・・)


大トリは砂九の「くっしゃみ講釈」
出演者側の責任者でもある彼はその責任のために
開口一番とトリを務めます。またお客様もそれを
望んでいらっしゃる・・・演者側の思惑とお客さんの
ご要望とがぴったり一致した時に、その落語会は
とてつもなく楽しい空間となります。
この時には砂九は既にヘロヘロだった事を
付け加えておきます。
最後に出演者(3人足らんな・・・誰かわかんないや)と
小倉から駆けつけてくれた葵之小きみさん(噺の会じゅげむ
で記念撮影!!!みんな、終わると元気なのね〜


※写真撮影ご協力ありがとうございました。


ご来場いただきましたお客様、また客演してくださったゲストの演者様、本当にありがとうございました!!!
長い長い津島の1日は本当に楽しいものとなりました!何度お礼を言っても言い切れません。
人数も内容も昨年に比べパワーアップしたマラソン落語会。来年はどうなるのか!乞うご期待!!!

次回は平成19年5月???
午前10時開演 終演は未定・・・